都内の富士塚を巡って【2016/5/3】

[ ■ 日々の事 ]

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「富士山に登ってきました」と言うか教材集めが目的です。写真は品川神社の富士塚です。
自分が担当する授業の学生たちは将来『「動物園」「水族館」勤務希望、「ドルフィントレーナー」になりたい』が多いです。
反して特に水族館が置かれている我が国の現状は良くありません。「イルカやシャチの調教は良くない!」「水族館は閉じ込めていてけしからん!」と言う非難の声が諸外国から上がっています。
さて日本には江戸時代から富士講と言うのがありました。自然のなかにそびえ立つ富士山を信仰の山として、そこに登ってお参りするのです。しかし富士山には誰もが登頂できるわけではありません。そこで各地の神社に富士塚を造り、ここを訪れれば富士山に登ったのと同じくらいの価値があるというのをやっていたのです。誰もを受け入れないという自然の厳しさを教えているのと同時に、富士講という自然崇拝というのが日本人に根付いているというのも知れます。そして日本人には八百万の神という精神があり、様々な自然を大切にして、それらを祭るという風習があるのです。
「イルカの調教をやりたい?」と聞かれたら、「古来から自然の大切さを知っているのだから、堂々とやりなさい!」と言ってあげたいですね。我々はひとつも非難されることはやっていないのです。

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