捕鯨の町、和田浦へ【2021/7/21】
千葉県外房の和田浦では古くから小型鯨類(主にツチクジラ)の捕鯨がおこなわれています(小型鯨類はIWCの管轄外)。数年前に専門学校の学生と二人でその解体を見に行きました。今回元水産庁の方からの紹介で、その捕鯨をやっている『外房捕鯨(がいぼう)』の社長を取材することができました。
街中どこにでもあるクジラに絡めた看板も見られ、それに社長の話はまさにクジラ漁をものすごく”和田の人間として誇り”にしているように思いました。一昨日捕獲されていれば昨日近くの小学校が見学に来ていたそうで、地域の教育の役にもたっています。最近では「生き物のと殺、解体=悪いもの」という図式が成り立っていて、そういうのを子供に見せないという、(個人的には)悪い傾向にあります。
都会と田舎、内陸と漁村との差がなくなりつつある現代、ものすごく頼もしいことをやってる会社だと思いました。
ところで会社名は「そとぼう」ではなく「がいぼう」であります。JR線の名前は外房線(そとぼうせん)なのですが、どうやら「がいぼう」は浜言葉、漁師言葉だそうです。なので内房も「うちぼう」ではなく「ないぼう」だそうです。
そして僕が帰った本日、ツチクジラ2頭が捕獲され、明日解体されるそうです・・・・・・。なんと運が悪い。