クロマグロの生け簀
奄美大島でのクロマグロの畜養です。生け簀の中には高級魚であるクロマグロが泳いでいて、その数には驚きます。
マグロ畜養の問題点
奄美大島では近畿大学を始め、マルハニチロなどがクロマグロの養殖をやっています。
養殖はクロマグロという資源を救うのか?と言うとそうでもない。特に畜養はタマゴから返す完全養殖と違って、マグロの稚魚を海から獲ってくるので結局は乱獲とかわらなくなります。
そして問題視されているのが餌の確保です。この餌もイカを始めサバなどですが、これも海から獲ってくるため乱獲の一因でもあります。
2048年には地球上から魚がいなくなるとも言われています。資源管理をしっかりしていかないといけない時代になったようですね。
出荷前の絶滅危惧種
鹿児島県の奄美大島では絶滅危惧種であるクロマグロの養殖が盛んに行われております。これは出荷を待つ重量80kg程度のものであります。
満腹はクロマグロ[動画]
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鹿児島県の奄美大島では養殖が盛んに行われています。そのひとつに絶滅危惧にさらされているクロマグロです。クロマグロの養殖も卵からの完全養殖から稚魚を生け簀に入れて成長させる畜養までと色々あります。
動画のクロマグロは給餌の終わった後なので、若干泳ぐスピードも遅めです。つまり満腹なクロマグロであります。彼らの餌はサンマなのですが、今このサンマがなかなか獲れないそうで価格も高騰し、それがクロマグロの方にも響いているそうです。
奄美大島でのクロマグロの畜養
鹿児島県の奄美群島、その奄美大島ではマルハニチロや近大をはじめ、絶滅に近いクロマグロの養殖が盛んにおこなわれています。今回は民間によるその畜養を見てきました。
直径40m、深さ25mの生け簀にはたくさんのクロマグロが泳いでいます。ちなみにここは完全養殖ではなく、クロマグロの稚魚を放して成魚にするという行程です。
出荷しやすい大きさは約80kgだそうで、300kg超のクロマグロを解体してお客さんに見せている回転寿司店などは完全な宣伝のためのパフォーマンスだそうです。
クロマグロの養殖は日本の水産業を救うのか?
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奄美大島ではクロマグロの養殖が行われております。これはそのクロマグロの養殖をやっている生け簀の中です。直径43m、深さ25mの生け簀の中には1,000匹ほどのクロマグロが放たれています。そして奄美大島での養殖は卵から育てる完全養殖から稚魚を成魚にする畜養まで様々なかたちで行われております。
クロマグロは枯渇の危機にあるそうですが、この養殖がそれを救うかも知れません。よって養殖は重要な水産業であります。
しかし養殖は本当に日本の水産業を、我々の食卓を救うのでしょうか?実はそうとも言えません。まず養殖は、それをやれる場所が極めて限られていること。例えばリアス式海岸がないとできないなどがあります。また養殖は極めて環境負荷が大きい漁業であります。生け簀で作業する時、内臓を取り出しその血液が海に流れるなどの問題があります。もちろん内臓を捨てたり、血液を流すことは不法投棄になってしまいますが、気を付けていても流れていってしまうこともあります。
もしかしたらクロマグロも養殖というやり方に期待を膨らますだけではなく、「管理」することも必要かも知れません。
ちなみにこれらのクロマグロは餌もしっかり管理されていて、毎日与えられています。成長のスピードは野生よりの3倍ぐらい早いだそうです。